『ドキュメント』 著 湊かなえ
「どんな内容でも、たいていのことにおいては、伝える相手は、その経験をしていない人たちだ。それを前提に、伝え方を考えろ。伝わらないのは、己の未熟さのせいだ」
『ドキュメント』 著 湊かなえ 発行 株式会社KADOKAWA

高校生も悩みは尽きない
イヤミスの女王で知られる湊かなえさん。本作はそんな湊かなえが普段の作風とはまた違った作風を味わえる青春学園ものです。読む前は知らなかったのですが、こちらの『ドキュメント』実は連続物で前作にあたる『ブロードキャスト』も刊行しているみたいです。そうとは知らず、普通に読み進めてしまいましたが、前作を知っていればより物語を味わえると思いますが、全然初見でも問題ない内容なのでそこは皆さんお好みで問題ないと思います。
主人公の圭介は陸上の期待の選手だったのですが、ケガで陸上を断念。高校では放送部に入り、また違った世界でがんばるぞ。といった感じが主人公の背景になっています。
とは言えそうそうきれいさっぱり割り切ることはできず、どこかまだ陸上の世界に後ろ髪をひかれている状態です。
話の中心は基本的に圭介が所属する放送部の面々になりますが、どの子もそれぞれ内に秘めた不安や悩みを抱えて生活しています。大人になってしまうと忘れてしまう感覚ですが、子供の時の悩みって結構自分の中にしまってしまいがちになる気がします。恥ずかしいとか相談して変に思われたら嫌だとか、十代の心は人生の中でもかなり繊細な時期ですね。
中学生の頃はどうやったらアダルト〇デオをレンタルできるのか真剣に考えていました。友達にいたのは自分の兄貴のツタヤのレンタルカードを勝手に借りて、レンタルするやつらもいたりしてそんなやつからよく貸してもらってました。もう今の若い世代に言っても、理解されない文化ですね。
話がだいぶ逸れましたが、本作は途中途中に湊かなえさん特有の不穏な空気が流れだす箇所がいくつかはありますが、基本的には青春物ですのであまり穿った見方をせずに自然な感じに読める作品だと思います。コーヒーと共にぜひ




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